外国勢で戦後2番目のスロー新入幕となったモンゴル出身の荒鷲は24日、東京都練馬区の峰崎部屋で記者会見し「長かったような短かったような感じ」と照れ笑いを浮かべた。

 先場所を最後に引退した琴欧洲親方と2002年九州場所初土俵の同期。度重なる肩の脱臼に悩み、出世で大きく差をつけられた。27歳の苦労人は「大関(琴欧洲親方)とやりたかった。結びの一番を取ってみたい」と、さらなる出世を誓う。

 2年前に閉鎖した花籠部屋から荒鷲を預かった師匠の峰崎親方(元幕内三杉磯)は「感無量。でも私の中では、まだ道半ばだ」と成長に期待した。