<大相撲夏場所>◇3日目◇13日◇東京・両国国技館

 幕内後半の勝負審判で、正面の審判長に「井筒3兄弟」の次男の井筒親方(元関脇逆鉾)、西に三男の錣山親方(元関脇寺尾)が座った。日本相撲協会によると、兄弟が同時に務めるのは史上初。

 5人一組の審判は各一門から1人ずつの構成で、同じ時津風一門の2人は先場所まで一緒にならなかった。井筒親方が今場所から審判部副部長に昇進。十両以上の審判長は副部長以上が務めるため、元人気力士の兄弟そろい踏みが実現した。

 結びの一番で弟子の新横綱鶴竜が快勝するのを見届けた井筒親方は「土俵下で見るのは、きついものだ。そういう意味でも弟がいてくれて安心感があった」と“兄弟愛”を口にした。