<大相撲夏場所>◇12日目◇22日◇東京・両国国技館

 関脇豪栄道(28=境川)が、悔しすぎる6敗目を喫した。

 新横綱鶴竜(28=井筒)の突っ張りに辛抱して、鶴竜が足を滑らせたところをタイミング良くはたき込んだかに見えたが、土俵下に勝ち残りとしていた白鵬が物言いをつけ、結局、まげをつかんでいたという判定で反則負けに。「つかんだか、つかんでないかしかないですからね。つかんでたなら、しょうがないですけど」と悔しさをにじませた。

 春場所で12勝し、今場所も2けた勝って、7月名古屋場所で大関とりを狙うプランだっただけに、連続2けたの望みが消える痛恨の1敗。だが、北の湖理事長(元横綱)は「(今場所)9勝でも次はどうなるか。残り頑張って、勝たないとだめ。来場所、横綱を倒して12勝なら見方も変わる。まだまだ。つぶれたわけではない。これからが大事」と、残り3日間次第では大関昇進ロードが継続する可能性を示唆した。

 来場所へ望みをつなげるためにも、残り3戦全勝で終えたいところだ。