日本相撲協会は1日、大相撲秋場所(14日初日、両国国技館)の新番付を発表した。

 名古屋場所で12勝の好成績を挙げた豪栄道(28=境川)は、12年夏場所の鶴竜以来となる新大関で秋場所を迎える。13勝2敗で30度目の優勝を遂げた白鵬(29=宮城野)が東の正横綱。11勝の鶴竜(29=井筒)が西の横綱で、東に10勝の日馬富士(30=伊勢ケ浜)となった。

 35歳2カ月での新関脇が決まった豪風(尾車)は、戦後1位の高齢昇進。新入幕から所要68場所での達成は史上1位のスロー昇進となった。妙義龍(27=境川)は昨年秋場所以来、6場所ぶりの関脇復帰だ。

 新小結には常幸龍(26=木瀬)と千代大龍(25=九重)の大卒同学年力士が昇進した。日大卒で初土俵から所要9場所での最速新入幕記録を持つ常幸龍だが、初土俵から所要20場所での新三役は年6場所制以降にデビューした力士では9位タイ。木瀬部屋からは現師匠(元前頭肥後ノ海)が03年12月に創設後、初めての三役力士誕生となった。日体大卒の千代大龍だが、同大からは垣添、妙義龍、嘉風に次ぐ4人目となった。

 新入幕はモンゴル出身の逸ノ城(21=湊)のみ。幕下付け出しデビューから所要4場所での昇進は、遠藤の3場所に次いで昭和以降2位タイの速さだ。貴ノ岩(24=貴乃花)が2場所ぶり、佐田の富士(29=境川)が3場所ぶりの幕内復帰を果たした。

 十両には、魁(28=芝田山)芳東(37=玉ノ井)若荒雄(30=阿武松)が2場所ぶり、北■磨(28=北の湖)が3場所ぶりに返り咲いた。

 先場所に三段目優勝した飛燕力(31=尾車)は、初土俵から所要98場所での新幕下が決まった。闘鵬(大嶽)の96場所を抜き、史上1位のスロー昇進となった。

 12日には東京・両国国技館で取組編成会議が行われ、幕内の初日、2日目、十両初日の取組が発表される。※■は石へんに番