大相撲秋巡業が17日、神奈川・秦野市の総合体育館で行われた。逸ノ城が帯状疱疹(ほうしん)で休場する中、ベテラン安美錦(36=伊勢ケ浜)が「子どもの稽古」で会場を盛り上げた。横綱白鵬、遠藤らと参加。拍手や歓声が少ないと見るや「もっと~」「聞こえない」などと場内をあおって沸かせた。「安美錦」と書いた応援グッズを持つファンを見つけると手招きして土俵下へ呼び、記念撮影も実施。最後は子どもに胸を出すと、抱え上げてグルグル回し、自身が目が回ってしまい倒れる演出で締めた。

 13日の富山・高岡市巡業後は岐阜県内で伊勢ケ浜部屋の合宿を行い、秦野市へ直行。都内の自宅には戻れなかったため、この日は絵莉夫人と、もうすぐ1歳の誕生日を迎える長女友緑(ともみ)ちゃんを会場に招いた。「今回の巡業が始まってから、しばらく会えなくなっちゃうからね。寂しいよ」。支度部屋で長女を抱きかかえ、しばらくの別れを惜しんだ。打ち出し後は18日の巡業地、静岡・沼津市に移動。力士らは秋巡業を終えると、九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)に備えて福岡県入り。場所後はそのまま冬巡業に向かうため、12月6日まで「長期出張」となる。