大相撲の秋巡業は24日、岡山・倉敷市で行われた。関脇豪風(35=尾車)に胸を出して汗を流した横綱白鵬(29=宮城野)は稽古後、前夜の出来事を振り返った。

 前日は1日、倉敷市内での休養日。ホテルでの食事ではなく、地元の店舗で食事してほしいという勧進元のはからいで食事代が支給されて、外に出かけた。

 タクシー運転手のオススメの焼き肉屋に行くと、偶然居合わせた地元の人から歓待された。握手と写真撮影に気軽に応じると、肉やワインの差し入れを受けた。彼らが帰った後、自身も会計を済まそうとしたら「さきほどの方が…」と、既に支払われていたという。

 「タダでメシ、食っちゃった」と照れ笑いした白鵬。あらためて巡業の楽しさに触れたようで「ありがたいなぁ」と、地元の人々に感謝していた。