大相撲九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)に備え、力士らが26日、東京駅から新幹線で博多駅に出発した。

 新十両の出羽疾風(25=出羽海)は「幕下だった今までとは違う気持ち。不安もありますけれど、楽しみです。九州場所では、立ち合いしっかり当たってから暴れ回りたい」と意気揚々と車両に乗り込んだ。

 福岡・糟屋郡新宮町の宿舎からは、関取の特権でもある個室が与えられる。新しい締め込みは、なす紺色で、化粧まわしは故郷の愛知・岡崎市の岡崎城がデザインされることも決まった。

 また、今年の春場所限りで引退した元大関の琴欧洲親方(31)が、初めて「相撲列車」の引率を務めた。

 力士一行との地方場所入りは、幕下時代の03年以来11年ぶり。「この前も岡山から新幹線で帰ってきたし、福岡もそんなに遠くないよ。パソコンを開いて映画を3本くらい見たら着いちゃうでしょ」と役目を担った。