大相撲の九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の番付が27日に発表され、秋場所で新入幕ながら1横綱2大関を倒し、13勝を挙げた逸ノ城(21=湊)が、新関脇に上り詰めた。

 東前頭10枚目から番付を一気に11枚も上げて、小結も通り越した。「ちょっとびっくり。ここまで上がるかと思った」と、初めて結ったまげ姿で驚き、喜んだ。

 帯状疱疹(ほうしん)のために秋巡業を途中で休んだが、現在は回復した。「疲れもあって、ストレスとかが重なったんじゃないかと思います」と、医師の診断内容を説明した。ただ、自身は「ストレスはそんなに感じていなかった。普通だった」と、いまだになぜだか分からない様子。稽古は28日から再開する予定で「いつもと同じつもりでやっていきたい。勝ち越せるように頑張ります」と、堅実な目標を立てていた。

 師匠の湊親方(元前頭湊富士)はこの1カ月半を振り返って「相撲界に入って、初めてこんなに忙しい体験をしました」と笑いながら「今場所どれだけ勝てるか勝てないかで、この先どうなっていくか想像できる」として、大事な場所と位置づけた。