<大相撲九州場所>◇13日目◇21日◇福岡国際センター

 三段目の優勝は、東39枚目の篠原(21)に決まった。

 東59枚目の朱鷺ノ若(29=湊)を押し倒し、7戦全勝とした。「ウチの部屋は(各段で)優勝する人が多い。優勝は目指していたので、すごくうれしいです」と喜んだ。

 今場所前から、右でまわしを取った時に、顔が上がってしまうクセを矯正。師匠の阿武松親方(元関脇益荒雄)や部屋付きの不知火親方(元小結若荒雄)に何度も怒られながら、右で取った瞬間に頭を付ける得意の形を身につけた。「ずっと言われて意識して、ちょっとできるようになった」と技術の向上に手応えを得た今場所だった。

 目標は、右を差して一気に出る師匠の相撲。「来年中には(関取の座を)狙っていきます」と力強く言った。