<大相撲九州場所>◇13日目◇21日◇福岡国際センター

 人気力士の西幕下5枚目、舛ノ山(24=千賀ノ浦)が、東幕下5枚目の旭大星(25=友綱)を下して、4勝3敗で勝ち越しを決めた。

 立ち合いで変化してきた相手に対して落ち着いて対応し、強烈なひと押しで土俵外へ持っていった。

 「変わってくると思っていた。緊張もあまりしなかった」と、元幕内力士らしく落ち着いて大事な一番を制した。

 右膝半月板損傷と靱帯(じんたい)断裂の傷を治すため8月9日に手術し、秋場所は初日から休場。7日目から出場も1勝しただけで再び11日目から再休場した。十両から陥落して迎えた今場所だったが、まだ右膝の状態は「6割」という。

 来場所で十両に復帰できるかどうかは微妙な状況だが、本人に焦りはない。「時間をかけて確かな力をつけてから上がりたい。良かったころの感覚を戻したい」と笑顔で話した。