大相撲で史上最多優勝32回を誇る横綱大鵬ら数々の名力士を生み、昨年1月に閉鎖された二所ノ関部屋が復活することが23日、二所ノ関一門関係者の話で分かった。

 同一門の日本相撲協会理事、松ケ根親方(57=元大関若嶋津、本名日高六男、鹿児島県出身)が12月1日付で年寄「二所ノ関」を襲名し、松ケ根部屋の名称を変更する予定。現二所ノ関親方(元幕内玉力道)は同日付で年寄「松ケ根」となる。

 二所ノ関部屋は8月に死去した師匠(元関脇金剛)の体調不良などにより、昨年初場所限りで閉鎖。一門内では消滅当時から再興を望む声が数多く上がっていた。幕内松鳳山ら力士12人を指導する松ケ根親方は「伝統ある二所ノ関部屋の師匠として大きな責任を感じる。一門の協力を仰ぎながら頑張りたい」と抱負を述べた。