<大相撲九州場所>◇千秋楽◇23日◇福岡国際センター

 再入幕の元小結で、東前頭8枚目の栃ノ心(27=春日野)が、11年技量審査場所以来4度目の敢闘賞を受賞した。

 昨年名古屋場所で右膝に大けがを負って途中休場し、秋場所から3場所連続で全休。番付は幕下下位まで下がった。だが、海岸の砂浜を歩くなど、あきらめることなくリハビリを行い、より強くなって戻ってきた。

 再入幕で11勝を挙げたのは、12年名古屋場所の舛ノ山以来。ただ、千秋楽で東前頭3枚目の高安(24=田子ノ浦)に上手投げで敗れたため「三賞はうれしいけど、負けたのは悔しい。勝ってもらいたかった。焦っちゃった。勝って終わりたかった」と悔しさを連発した。来場所、間違いなく上位陣の脅威になりそうだ。