大相撲九州場所で大鵬に並ぶ最多32回目の優勝を果たした横綱白鵬(29=宮城野)が27日、観光大使を務める霧島市など鹿児島県内を1日行脚した。

 最初に訪れた霧島市役所では約1200人の市民に出迎えられて「ただいま!」の第一声。「角界の父との恩返し、約束を果たせて、大変ホッとしています」と喜びを語った。

 これまで次の目標について明言を避けている横綱だが、霧島市の前田終止市長から「35回、40回は間違いないという声も聞こえるが」と聞かれると、照れ笑い。そして「大きい声では言わないけど、けががなければ、そういうものを目指していきたい」と誓った。

 午後からは県立隼人工高や、鹿児島市立吉野中を訪れて、生徒らと交流。「夢をたくさん持ってほしい。それはかなわなくてもいい。私も相撲人生の中でかなわない夢もあったし、かなった夢もある。たくさんの夢を持って、それを頭と心の中で描きながら、頑張ってもらいたい」との言葉を贈った。