大相撲初場所で「昭和の大横綱」大鵬を抜き、単独史上最多の33度目の優勝を達成した横綱白鵬が、10場所ぶり11度目の全勝で大記録に花を添えた千秋楽から一夜明けた26日、東京都墨田区の宮城野部屋で記者会見し「皆さんに素晴らしい結果を見せることができて幸せ」と実感を込めて話した。

 前夜に祝宴などがあった横綱は眠そうな表情で、会見は予定より1時間余り遅れて始まった。優勝インタビューで「もう目標がなくて引退なのかなと、いろいろ考えた」と明かしたが、春場所(3月8日初日・大阪市ボディメーカーコロシアム)には、過去に大鵬しか果たしていない2度目の6連覇が懸かる。白鵬は「数字的なものは超えたが、大鵬さんの気持ちはまだ分からない。経験していけば分かるかもしれない」と語った。