大相撲の元大関魁皇の浅香山親方(42)が1日、東京都墨田区内に完成した新しい部屋で、部屋開きを行った。

 一門の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)らを招き、午前10時から土俵祭。その後、前頭宝富士(27=伊勢ケ浜)ら関取衆7人や部屋の若い衆による稽古が行われた。

 部屋付きだった友綱部屋から独立し、昨年3月の春場所から「浅香山部屋」としてスタート。都内では出稽古などで過ごしてきたが、昨年末に部屋が完成。この日、晴れて門出を切ることになった。

 部屋を持った誰もが夢に持つ、関取の誕生。浅香山親方は「早くても5年はかかると思うし、10年、15年をかけて(関取に)上がる人もいる。人それぞれに合った指導をしたい」と話した。現役引退時に「いずれ魁皇のような力士を育てたい」と話していたが「早くても遅くても、自分の力を出し切って、常に最高位を目指して頑張れるような力士を育てたい」と抱負を語った。