横綱白鵬(23=宮城野)が「鬼の叔父」になる。兄バドゥボヤクさん(38)の長男アラトオチルくん(15)が4月30日、東京・墨田区の宮城野部屋に体験入門した。父に連れられ前日29日に来日したアラトオチルくんは、観光ビザが切れる7月下旬まで同部屋で過ごすことになった。
身長170センチ、体重60キロの体に、バスケットボールに熱中するおいの姿は、8年前の自身の姿に重なる。白鵬は「自分も日本に来た時は65キロ(172センチ)で、相撲経験もなかった。3カ月、近くでしごきますよ」と宣言。自宅で同居する「親族」でなく部屋に住み込む「弟弟子」として修業させ、若い衆にも「遠慮なく厳しく指導しろ」と命じた。甘えを許さない姿勢に、白鵬を育てた熊ケ谷親方(元前頭竹葉山)は「白鵬と同じように、丼飯4杯と牛乳をたっぷり飲ませるよ」と“第2の白鵬”育成プランを計画中だ。
けいこ見学中に手遊びし、父から頭をはたかれたアラトオチルくんの入門本気度は「半々くらい」(部屋関係者)。また「外国人は1部屋1人」の規定で同部屋への正式な入門はできず、現在53部屋中6部屋の外国人力士不在部屋から入門先を探すことになる。白鵬のように驚異的な成長を遂げるか、叔父の指導ぶりとともに楽しみだ。【近間康隆】


