大関琴欧洲(25=佐渡ケ嶽)が、横綱白鵬(23=宮城野)の胸を借りて綱とりを目指す。日本相撲協会は6月30日、大相撲名古屋場所(7月13日初日、愛知県体育館)の新番付を発表。東の正位に座った琴欧洲は愛知・一宮市の宿舎で会見し、早くも神経質な面を見せる場面もあった。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は精神面強化へ、白鵬の元への出げいこさせる考えだ。

 課題と言われる精神的な弱さの克服へ琴欧洲が、師匠から宮城野部屋への出げいこ指令を受けた。夏場所を14勝1敗で制しての初の綱とりだが、今場所も14勝以上の優勝が必要とされるなどハードルが高い。会見でも質問で「綱とり」の言葉が出るたびに、硬い表情になった。「意識しない」と答えたが、何度も聞かれると「しつこいね」「(対策は)質問を無視すること」と答えるなどいら立ちも見せた。

 佐渡ケ嶽親方は精神面の対策に「特効薬はない。自信につながるけいこをするだけ」と話す。理想は「自分の型」の完成。胸を合わせ、まわしを引きつけて前に出るスタイルだ。同親方は「最初は琴欧洲と同じ大きな力士相手に型をつくらせたい」と白鵬を候補に挙げた。身長202センチの琴欧洲でも、192センチの白鵬なら真っ向ぶつかれる。横綱の胸を借りて、綱とりへ最大の課題の「自信」を学び取る。【来田岳彦】