日本相撲協会が外部からの理事を登用しないことを決めた。20日の理事会後、九重広報部長(元横綱千代の富士)が「外部監事については9月(秋)場所後の理事会までに人選を含めて調整していく。外部理事は(協会として)考えていない」と発表した。
昨年6月に時津風部屋で序ノ口力士が急死した問題で文科省から組織の透明性を求められ、今年2月に監督官庁の文部科学省からの指導を受けて、外部役員登用の検討を始め、5月の臨時理事会で外部役員を招くことを決定した。同月に北の湖理事長(元横綱)らに要請した松浪健四郎副大臣が、報道陣に「外部役員は議決権のある理事も入れなければ意味がない」と話していたが、同協会は外部役員を議決権のない監事の採用のみとした。
北の湖理事長は「文科省から(正式に)指導があったのは外部役員だったので、まず監事を2人か3人。将来的には理事もあると思う」と話した。これを受けて松浪副大臣は「それでは通らない。これ以上相撲協会だけが特殊では許されない。公益法人見直し後、相撲協会は内閣府の監督下になるが、今回の指導は内閣府の意向もあってのこと。当然、再指導する」との見解を示した。
同協会は30年(昭5)に当時の陸軍幹部を理事に迎えたのを最後に、親方衆だけで理事会を構成しており、外部監事の採用だけでも78年ぶりの改革。だが同省はこれを「真の改革」とは認めないようだ。


