横綱朝青龍(27=高砂)が綱渡りのスケジュールで、5日から北海道で始まる夏巡業に間に合わせた。4日午前、韓国経由でモンゴルから再来日。成田空港から午後2時に羽田空港を出発する巡業団に合流した。2日にモンゴル五輪代表チームへの競技ウエア贈呈式に出席したことで週2便しかない直行便に乗れず、厳しい日程となった。「(巡業は)団体行動だから」と、単独行動しないという公約を守った。

 ただし、名古屋場所休場に追い込まれた左ひじの負傷など、相撲については無言。当面は巡業の取組から外れ、土俵入りのみを披露する予定だ。口を開いたのは、提供した五輪ウエアについてだけで、「モンゴルの国旗の色に合わせてデザインしたんだ」と上機嫌に説明した。