ロシア出身の西前頭筆頭若ノ鵬寿則容疑者(20=間垣、本名ガグロエフ・ソスラン・アレキサンドラビッチ)が大麻取締法違反容疑(所持)で逮捕された事件で、師匠の間垣親方(元横綱2代目若乃花)が、事件の責任を取って日本相撲協会の理事を辞任する意向を固めたことが20日、分かった。関係者によると、辞意は北の湖理事長に伝えられているという。21日に東京・両国国技館で行われる臨時理事会で理事辞任が承認される見通しだ。
理事は協会員による選挙で選出されるため、意思決定機関の理事会でも理事降格の処分が決まったことはない。19日に間垣親方は「(処分は)理事長と理事会に一任する」と話したが、一夜明けて北の湖理事長に辞意を伝えたという。若ノ鵬容疑者についても、先に引退届を提出できたが、事件の重大さを考慮して理事会による解雇処分を待つという。現役力士の解雇は史上初。理事会後、北の湖理事長は監督官庁の文部科学省を訪れ、事件と処分についての事情説明を行う。
またこの日、再発防止検討委員会の友綱副委員長(元関脇魁輝)と秀ノ山副委員長(元関脇長谷川)が、東京・墨田区の間垣部屋を抜き打ちで訪れ、若ノ鵬容疑者の付け人2人から事情聴取。2力士とも同容疑者の大麻使用について「知らなかった。吸引具を見たことはあるが、何に使うか分からなかった」などと話したという。秀ノ山副委員長は「これ以上(大麻使用の広がりは)ない。そう信じている」と話した。
警視庁組織犯罪対策5課は、間垣部屋の複数力士からも事情聴取しているが、力士は全員、同容疑者の大麻所持や使用を「知らなかった」と話しているという。同課はこの日、若ノ鵬容疑者を送検。調べには「6月上旬に六本木のディスコでロシア人の男からもらった。財布に入れてくれた」と供述しているという。


