成田から33時間…白鵬ヘトヘト到着
【ウランバートル26日=来田岳彦】韓国で足止めを食らっていた横綱白鵬(23=宮城野)らモンゴル巡業の力士団B班が、午後9時(日本時間同10時)すぎにチンギスハン空港に到着した。25日の日本出発から約33時間、丸1日遅れの到着に力士たちは疲れ切り、怒りを通り越したのか苦笑い。韓国では大関琴光喜(32)が急性虫垂炎で離脱するなど、悪夢のような旅路だった。対照的に、滞在2日目の横綱朝青龍(27)は、大統領表敬訪問など公式行事を笑顔でこなした。
午後9時50分、ウランバートル市内の宿舎ホテルのロビーに到着した白鵬は、薄ら笑いを浮かべていた。25日午後2時前後に成田を出発してから約33時間。ホテルのスタッフから歓迎の意を示す青い布を受け取ったが、立ち止まってあいさつする気力はなかった。報道陣を振り切るようにひと言、「はー、疲れた」という言葉だけを残した。
天候不良で飛行機が欠航になり、経由地の韓国で1泊を強いられた。先発、先着の朝青龍らA班とは天と地。大統領府の公式訪問、森喜朗元首相らも参加した晩さん会などで主役を務めた朝青龍に対し、白鵬は公式行事にすべて出席できず。怒ってもおかしくない状況だったが、疲労度の方が上回っていた。実家に帰る予定をつぶされたモンゴル出身力士も怒りを通り越して笑みを浮かべ、関脇安馬は報道陣を見つけ「何してるの~」とおどけるしかなかった。
韓国のホテルで「缶詰め状態」だった高見盛は、憔悴(しょうすい)しきった表情で「本を読んだり、カジノに行ったりしてました」とつぶやいた。ある若手力士は「無駄な金を使っちゃいました」とカジノでも負けてやけ気味。ついてないB班一行に追い打ちをかけるのが過酷な日程。ホテル到着から約14時間後の27日午後0時には、モンゴル巡業の初日が始まる。疲れた体にむちを打っての取組で、故障者、体調を崩すものが出ないかも心配される。先発隊、後発隊でくっきりと明暗が分かれてしまった。
[2008年8月27日8時57分 紙面から]
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