露鵬側があらためて徹底抗戦の姿勢を示した。7日、都内の大嶽部屋前で、露鵬の代理人である塩谷安男弁護士が会見。尿サンプルが持ち込まれた三菱化学メディエンスによるB検体の精密検査を希望せず、8日に大嶽部屋と同弁護士の名前で、日本相撲協会再発防止検討委員会(伊勢ノ海委員長)に「質問状」を出すことを明かした。

 B検体検査を拒否したことで、A検体の大麻陽性反応が採用されて「クロ」が確定する。同弁護士は「確定しますけど、きわめて疑問」と検査自体を切り捨てる。質問状では「検査手続きへの疑問」「(自分で吸った)主流煙と特定できる根拠」などの回答を求めるという。前日6日に「陰謀説」を展開するほど不信感は強く、この日も「そもそも(尿が)露鵬のものかわからない」と訴えた。白露山側が希望しているとされる警視庁科学検査研究所での検査は「吸引自体は犯罪じゃない。筋違いになる」と否定した。

 8日の理事会では、露鵬と大嶽親方に処分が下る見通しだ。「(処分を)受け入れるつもりはありません。露鵬が吸引したという前提の処分ですから」と同弁護士。「これはドーピングじゃない。回答次第では法的措置も起こるかもしれない」と話した。