元平幕若ノ鵬(20=本名・ガグロエフ・ソスラン)が10日、同じロシア出身の元平幕露鵬と元平幕白露山の兄弟がいる都内のマンションから追い返された。この日、夕方に謝罪のため大嶽部屋を訪問した後、関係者に付き添われて同マンションを訪れたが、部屋に入れてもらえなかった。

 元若ノ鵬は訪問の理由について「謝りたい」とだけ話した。相撲界を揺るがす大麻騒動は自身の大麻吸引による逮捕が引き金になった。それで兄弟を巻き込んでしまったという思いがあったのかもしれない。しかし、マンションに備えつけてあるインターホンを鳴らしたが、反応がなかったのか、首をかしげて、すぐに引き返した。

 元若ノ鵬は元露鵬、元白露山兄弟の父親が経営するレスリングクラブの出身で、来日後も兄弟にかわいがられてきた。同郷の3人で行動することが多かった。しかし、元露鵬は現在、解雇処分に対して訴訟を起こすかどうかを弁護士と検討中。立場的にも逮捕された元若ノ鵬と接触することができないのかもしれない。報道陣からの質問に元若ノ鵬は「話す気になれない」とだけ言い残し、その場を後にした。