日本相撲協会のアンチ・ドーピング委員会が17日、両国国技館で行われ、今後、大麻検査で陽性が出た力士は即刻解雇することを確認した。大西祥平委員(慶大教授)が委員会後「ドーピングと薬物乱用は違う。大麻の処分は一番厳しい処分と確認した」と話した。

 また、元幕内露鵬と元十両白露山が陽性になった今回の抜き打ち検査で、結果の確定前に2人の名前などが公開されたことを反省。「情報管理に問題があった」と陽性が確定するまで名前は公表せず、力士の人権を保護することになった。

 試験的なドーピング検査を年内に実施することも確認。手順や禁止リストは世界反ドーピング機関(WADA)のものを使うが、処罰は相撲協会の現状に合わせた独自のものを、次回の委員会で決めることになった。期限が18日の元露鵬、元白露山側から出ていた再質問状への回答には「私からは言えない。協会から別に発表がある」と言葉を濁した。