大相撲の貴乃花親方(36=元横綱)夫妻が新潮社などに損害賠償と謝罪広告などを求めた訴訟の口頭弁論が15日、東京地裁で行われ、出廷した同親方は自身の八百長疑惑を指摘した05年6月30日号「週刊新潮」の記事について「横綱の誇りと名誉にかけて、八百長といわれるような相撲を取ったことことはございません」と全面否定した。

 記事は95年九州場所で横綱だった貴乃花親方が、兄で当時の大関若乃花(3代目横綱若乃花)との優勝決定戦前夜に、父で師匠の二子山親方(元大関貴ノ花)から「明日は分かってるだろうな」と八百長をするように示唆されたという内容だった。

 訴訟は、05年5月に死去した先代二子山親方からの相続を独占しようとしているとの記事が名誉棄損にあたるとして、貴乃花親方夫妻が提起。記事の一部で八百長疑惑が指摘されていた。風評被害で1億円のCM契約が消滅したことや、相撲会場で観客から「親不孝者」と言われるなど経済的、精神的被害を訴えた。約2時間の証言後は「事実をお伝えしようとしました」と話した。