週刊現代の八百長疑惑記事をめぐり日本相撲協会と係争中の講談社側が証人申請していた元若ノ鵬(20=本名ガグロエフ・ソスラン)の出廷が21日、東京地裁に「必要がない」と却下された。3日の裁判で、記事の対象となった06年九州と07年初場所は、元若ノ鵬の入幕前だったため、裁判長が証人採用の判断を見送っていた。20日に提出された陳述書も対象場所とは違う事例だったことが却下の理由とみられる。記事中で八百長の当事者として名前を挙げられた琴欧洲ら4力士への尋問申請の判断は出ていない。同社代理人の的場徹弁護士は「協会側も反対していないのに、理解できない判断。原告側の4力士については検討中なので、結果を見て考えたい」と話した。また、元若ノ鵬が日本相撲協会に解雇無効などを求めた裁判の第1回口頭弁論期日が27日に決定した。