朝青龍帰ってこない番付発表日に横綱不在
横綱朝青龍(28=高砂)が“わがまま”で師匠を寄り切った。左ひじ痛治療のためモンゴル帰国中の朝青龍が27日、予定していた再来日を再び延期した。高砂親方(元大関朝潮)の承諾を得て、26日に渡航期間延長を日本相撲協会に連絡。「番付発表当日は部屋にいるのが常識」という師匠の考えを押し切り、最長31日までは母国に滞在する。事実上の「九州場所休場」で、来年初場所(1月11日初日、両国国技館)に進退を懸ける。
福岡にも、成田にも、朝青龍の姿は見えなかった。九州場所の新番付が発表されたこの日、再来日を予定していた横綱は、まだモンゴルにいた。26日、高砂親方に母国での治療継続希望を申し出て、師匠もこれを承諾。日本相撲協会へ連絡を入れ、2度目の「再来日延期」を決めた。
滞在延期を認めない姿勢だった高砂親方を「どうしてもモンゴルで治療」と押し切った。前日まで「力士が番付発表日に部屋にいることは常識」と話していた同親方は、苦渋の判断を明かした。
「本人が納得いくまで治したいと。九州に出る目標に向かっていくということ」。ただ、31日までで提出した渡航期間は「29日、遅くとも30日までには帰ってくる」と説明。来月1日には福岡・住吉神社での奉納土俵入りが予定されており、「1日は出る」と3度目の延期はないと、断言した。
朝青龍は左ひじ痛のため、2場所連続休場中。6日に帰国する際は「3度目はない」と次場所に進退を懸ける意思を示している。当初は20日に再来日予定だったが、同国ホジルトでの温泉治療などで27日に延期。現在はウランバートルに戻っているが、朝青龍の個人マネジャーは「もう少し、治療に時間がかかるということです」と説明した。
場所前2週間を切ってからの再来日。2カ月近く土俵から離れ、相撲勘を戻すにはあまりにも無謀な期間になる。同親方は「最終的な判断は、場所前に下す」と言うが、部屋関係者は「番付発表の日にいないというのは、休場すること」と話した。故郷の滞在延期には“勝利”した朝青龍には、復活への厳しい道が待っている。【近間康隆】
[2008年10月28日9時22分 紙面から]
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