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力士会が給料アップへアクション

 不祥事や騒動が収まらない大相撲で、力士たちが給料アップを求めてアクションを起こした。28日、九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)に向けての力士会が福岡市内で行われ、日本相撲協会の経営協議会に「賃上げ」を上申することを決めた。名古屋場所の力士会でも、7年連続で給与改定を行っていない協会側の姿勢に異議を唱えていた。しかし、その後に大麻問題が発生。加えて、世界的な金融危機下での賃上げ要求に、「空気が読めていない」との指摘も出てきそうだ。

 福岡市内の高級中華料理店で、力士たちが再び声を上げた。関取衆の話を総合すると、以下のようなやり取りがあったという。

 関取A 「あの話はどうなったんですか」。

 関取B 「それって経協でしょ。経協を通さないと、山は動かないよ」。

 あの話とは、名古屋場所の力士会で会長の横綱朝青龍が提案した「賃上げ要求」のことだ。経協とは、協会経営の円滑をはかることを目的に年寄、力士、裏方など各職域委員が集まり組織された「経営協議会」。山とは、「理事会」を意味している。

 力士会後、大関千代大海が説明した。「年俸制の野球、サッカー(の一流選手)に比べて0が1個少ないという思いはある。相撲にも夢があった方がいい」。

 現在698人在籍する力士のうち計70人の関取衆は、十両でも月給103万円だが、協会から得る年間所得は、横綱でも手当も含めて約6000万円。その他に後援者からの祝儀、懸賞金はあるが、協会側が7年連続で給与改定していないことに、不満は多い。

 一方で協会内には「今は力士が、そんなこと言えない立場にあることが分からないのか」との指摘もある。名古屋場所の力士会後、大麻問題が発生し、力士3人が解雇され、理事長も交代した。八百長疑惑裁判の経過でも、角界のイメージダウンは少なくない。しかも、株価の大幅下落など世界的な金融危機が起きており、いかにもタイミングが悪い。

 協会の給与改定は、例年九州場所8日目に行われる理事会で協議されるが、力士会は12月25日に行われる次回の経営協議会に賃上げを上申する予定。手続き上では再来年の10年からの待遇改善を要求になるが、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「どうだろうね。こういうご時世だし。これから考えていかないと」と慎重な姿勢を見せていた。

 [2008年10月29日7時14分 紙面から]


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