大相撲の横綱審議委員で脚本家の内館牧子氏(60)が心臓弁膜症の手術を受け療養していることが20日、分かった。昨年12月6日、岩手・盛岡市で上演された盛岡文士劇に出演後に体調を崩し、救急車で同市内の病院に搬送され緊急手術を受けた。術後は回復に向かっているが、現在も入院中で長期療養が必要な状況だという。

 内館さんは、03年の昇進当時から横綱朝青龍への辛口な言動で知られる。朝青龍が初めて全休した昨年九州場所後の横審でも、再来日を3度延期して場所直前に福岡入りしたことを問題視し、初場所休場なら引退勧告をすべきと主張。「みんな『横審をなめるな』と怒っている」と厳しく話していた。ところが、初場所前の7日のけいこ総見は欠席していた。

 現在は、週刊朝日で連載中のコラムを休載するなどすべての仕事をキャンセル。今週発売の同誌にコメントを寄せ「治療、術後のリハビリに時間を要しそう。心臓だけは強いと思っていましたのに」としている。同誌によると、内館さんは昨年の春、軽い心臓の疾患が見つかり、以来定期的に検診を受けていたという。