日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は28日、初場所で復活優勝を果たしたものの品格を欠く言動が目立つ横綱朝青龍(28=高砂)に対し、今後は処分の検討を含めて厳しい姿勢で臨む意向を示した。

 朝青龍は初場所千秋楽の優勝決定戦で勝利後に派手なガッツポーズをしたことが、26日の横綱審議委員会で問題視されたばかり。武蔵川理事長は29日に師匠の高砂親方(元大関朝潮)を口頭で注意する。「次に何かあったら理事会にかける。もちろん両者だ」と話した。

 「弟子が礼儀作法を欠いたことを土俵上でやって、師匠はどう思うか。理事長に呼ばれて謝りに来るようでは情けない。指導者として足らなさすぎる」と高砂親方を批判。27日にモンゴルへ帰国した朝青龍についても「帰る前に2人で来て謝罪すればいいんだ」と苦言を呈した。