横綱朝青龍(28=高砂)が、春場所(15日初日、大阪府立体育会館)を前に「モデルデビュー」を果たすことが1日、分かった。8日に東京・代々木第1体育館で行われる「渋谷ガールズコレクション」に出演する。番付発表から千秋楽まで、力士は場所の開催地を離れてはいけないのが角界の常識。今回は大阪を離れることになるが、日本相撲協会は、日帰りでけいこに支障をきたさないことを条件に特例として認めた。朝青龍はこの日、休暇中の米ハワイから再来日した。

 力士の手本となるべき横綱への「特例」だ。日本相撲協会で配布された資料によると、朝青龍は春場所初日を1週間後に控えた8日、午後6時から東京・代々木第一体育館で「渋谷ガールズコレクション」でモデルデビューする。

 CM契約を結んでいる炭酸飲料「ファンタ」(日本コカ・コーラ社)が、同イベントに協賛していることから実現するもので、朝青龍は当日、CMで学生服を着て演じているモンゴルからの留学生「ファン太郎」として舞台に登場。他の有名モデルと同様に、縦に長いステージをモデルウオーキングするという。

 東京であれ、地方場所であれ、番付発表から千秋楽までは開催地を離れず、相撲に集中するのが角界の常識とされる。だが、今回は協会が、特別に朝青龍に対して異例の上京と副業を認めた。協会の鈴木綾子広報室長は「確かに珍しいことですが、CM契約の相手からの依頼ということもあって認めました。今回は夕刻からのイベントで、当日の朝にけいこしてから上京できるし、日帰りなら翌朝のけいこにも参加できる。けいこに支障をきたさないことが前提になります」と、説明した。

 モデルデビューが特例として認められた朝青龍はこの日、予定を1日早めて「初場所復活V旅行」で滞在していた米ハワイから日本に戻ってきた。春場所の番付発表に合わせて2日に大阪入りし、3日から本格的なけいこを開始するが、初日の1週間前には強行軍が待っている。8日や9日のけいこをサボれば、新たな問題発生となるのは間違いないところ。復活優勝した初場所に続き、春場所も朝青龍が話題の中心になりそうだ。【柳田通斉】