日本相撲協会のアンチ・ドーピング委員会が9日、東京・両国国技館で行われ、夏場所(5月10日初日)後にもドーピングを検査実施する方向性を固めた。大西祥平委員(慶大教授)によると、5月7日の同委員会での決定事項を夏場所後の同28日の理事会で承認を得るという。この日の委員会では、悪質な違反者に対しては最も重い処分で永久出場停止とする処罰規定などがまとまった。

 大相撲のドーピング導入は07年6月から検討が始まり、いったんは場所千秋楽に優勝者などに対し、違反なら「優勝はく奪」とする方向だった。しかし、協会内で異論が噴出。最終的には場所を開催していない時期に、部屋単位での抜き打ち検査になりそうだ。