大関千代大海(33=九重)が、窮地に追い込まれた。夏場所(10日初日、両国国技館)が史上ワーストの13度目のかど番となるが、3日からインフルエンザを発症。5日の朝げいこに姿を見せなかった。
春場所は糖尿病と左肋骨(ろっこつ)骨折に苦しみ大関史上ワーストの2勝13敗。4月28日の力士会では「ケガが治った。(糖尿病の)数値は安定してきた」と言ったが、今度は高熱を伴うインフルエンザでダウンだ。メキシコで発生した新型ではないが、部屋付きの佐ノ山親方(元小結闘牙)は「3日に発症して熱は40度になったようです。タミフル(抗インフルエンザ薬)をのんで、翌日(4日)には38度まで下がりましたが、心配です」と説明した。
夏場所は歴代最多の大関在位62場所目になる。本人は、負け越して大関から陥落となれば、土俵を去る決意を固めている。残り5日。けいこ再開の予定も立っておらず、7日には終了する出げいこの参加は難しそうだ。その後に九重部屋で調整しても、あまりに時間がない。進退をかけるベテラン大関は、直面する厳しい現実にどう立ち向かうのか。【柳田通斉】


