横綱朝青龍(28=高砂)が10日もけいこを休み、調整不足のまま名古屋場所(12日初日、愛知県体育館)に突入することになった。9日は「名古屋のファンの期待に応えられるようにテンションを上げていく」と残り2日かけての必死の調整を宣言していたが、土俵には現れなかった。
周囲によると、前夜まで朝青龍は出げいこに行く気満々だったという。場所を2日後に控えたこの日、どの部屋が通常のけいこをしているかを関係者に調べさせ、関脇稀勢の里がいる鳴戸部屋に行くことを決意していた。
一夜明けたこの日朝、予定通り付け人が愛知・蟹江町の高砂部屋から朝青龍のいる名古屋市内のホテルに向かったが、約1時間後には部屋に戻ってきた。付け人は「僕が戻ってくるということは分かりますよね」と言い、後は言葉を濁した。朝青龍は力士でありながら、朝は弱い。8日も寝坊で出げいこをキャンセルしているが、この日も同様のようだ。
前日の春日野部屋での出げいこでは16戦全勝も、NHK解説者の舞の海秀平氏(元小結)から「(引退危機の)初場所前よりも厳しい」と調整不足を指摘された。初場所の際は、同氏の不安指摘を復活へのモチベーションにして目標達成したが、今回は一向に気持ちの高ぶりが見えてこない。「場所に集中するため」離婚を発表した朝青龍。調整不足で臨む名古屋の15日間は長く険しいものになりそうだ。


