大相撲秋場所(13日初日、両国国技館)の新弟子検査が3日、東京・両国国技館で行われ、玉ノ井部屋の大貫孝二(16)が3度目の検査で合格した。この日から同部屋を継承した元大関栃東の玉ノ井親方(31)にとって、初の新弟子となった。

 大貫は、身長171センチ(体重106キロ)が第1検査(173センチ以上)に満たず、第2検査(身長167センチ以上)では運動能力テストの得点が足りずに、2、5月と不合格。「ラストチャンスと思ってやりました」と、ホッとした表情をみせた。角界入りは、3年前に亡くなった父隆さんの願いでもあった。母一美さんから思いを伝えられ、実家に近い東京・足立区の同部屋に入門。2月の不合格後、検査項目のハンドボール投げや50メートル走などの練習に打ち込んだ成果がでた。目標の力士を聞かれ「親方」と即答。「強くなって親孝行したい」と気を引き締めた。