元横綱大鵬の納谷幸喜氏(69)が7日、東京・港区の日本赤十字社に70台目の献血運搬車「大鵬号」を寄贈した。現役時代の1969年(昭和44)から続けてきたが、節目の台数に達したことなどから最後の寄贈に。贈呈式で感謝状を手渡された納谷氏は「献血運搬車が不足していると聞き、ファンへの恩返しの思いで始めたことですが、この節目を迎えて引退した時以上に感無量です」と感慨深げに話した。大鵬号の総走行距離は地球165周分の約658万キロ。70台目は納谷氏が築き、娘婿の大嶽親方(元関脇貴闘力)が継いだ大嶽部屋のある江東区の赤十字血液センターに贈られる。