追手風親方(元幕内大翔山)が今年3月、当時部屋に所属していた23歳の床山に暴力を振るった問題で、元床山側が8月に熊本地裁に対して慰謝料など500万円を求める民事提訴を起こしていたことが12日、分かった。この日、同親方は「何とか話し合いで解決したかったけど、お盆過ぎに訴えてきた」と話した。来月下旬に第1回口頭弁論が行われる予定という。

 同親方によると、元床山は数年前から新弟子ら数人に何度も暴力を振るっていた。何度も注意したが、その後も続いたために「反省させるために殴った」と説明していた。同床山は今年4月に日本相撲協会を退職。実家のある熊本県内に帰ったが、7月末に同親方あてに「一切そういう(新弟子に暴力を振るうなどは)行為はしていない」などという内容証明を送付。法廷の場で全面的に争う構えを見せていた。