大相撲九州場所(15日初日、福岡国際センター)の新番付が発表され、大関魁皇(友綱)が元関脇高見山を抜き、歴代単独1位となる幕内在位98場所目を迎えることになった。
魁皇が、またひとつ金字塔を打ち立てた。20歳で新入幕を果たした93年夏場所から17年目。コツコツと積み上げた幕内在位は、元関脇高見山を抜き、歴代単独トップの98場所目になった。「いろんな人の後押しが一番。心が折れそうなときの『まだいける』『もっと頑張れ』という声が支えになる」。37歳になったベテラン大関は周囲に感謝した。
秋巡業では体調を崩し、先月26日から休場した。「蓄膿(ちくのう)からへんとう腺、最後は気管支炎になって…。しっかり治療したから大丈夫です」。点滴など早めの治療で、すでに回復。ここ数年、満身創痍(そうい)の体は、大好きな酒を控えるなどの徹底した管理で補ってきた。師匠の友綱親方(元関脇魁輝)も「こんだけ体のあちこちが痛いと言いながら、気持ちもそうだし、強い」と目を細める。
今場所9勝で、元横綱千代の富士と並び歴代最多の「幕内807勝」となる。12月9日には、15年ぶりに故郷の福岡・直方市で巡業が開催されるだけに、花を添えたいところだ。「いい形でいければ。久しぶりの巡業なんでね」。04年以来となる年6場所連続勝ち越しへ「地元だし、1年納めというのもあるし、気は引き締まります」と闘志を燃やした。【近間康隆】

