<大相撲九州場所>◇6日目◇20日◇福岡国際センター

 横綱朝青龍(29=高砂)が、婚約することを発表した歌舞伎俳優の市川海老蔵(31)を会心の白星で祝福した。東前頭2枚目琴奨菊(25)を突き落としで退け、初日から無傷の6連勝。取組後、19日に親交のある海老蔵にお祝いの電話をしたことを明かし、「めでたいね」と上機嫌で話した。

 筋書き通りの快勝だった。腰の重い琴奨菊の当たりを、朝青龍は真正面で受け止めた。すぐに左を差すと、まわしには手が掛からなかったが、内無双を切りつつ右から突き落とした。「体で押してくる相手だから、受け止めてね。(内無双は)やりたいと思ってたんだよ」。初日から6連勝に口も滑らかだった。

 発奮材料があった。19日に親交のある海老蔵がフリーキャスターの小林麻央(27)と、近く婚約することを発表した。同日に祝福の電話を入れたという。「『おめでとう』って言ったら、ずっと笑っていたよ」とにやけた。大関昇進前の02年ごろに知人を通じて知り合って以来「よく東京でのんだりやってるよ」。この日の白星は親友への祝福の意味も込められていた。

 もう1つ、好調の要因を明かした。「母親(プルブバタムさん)が来てるんだよ。モンゴルのスペシャルフードを作ってくれる。ヨーグルトとか入れて。ちょっと酸っぱいけどね」。先場所も自宅に呼んだ母親の手料理を食べて24回目の優勝を成し遂げた。今場所前はのどの痛みや微熱を訴えていたが、食生活の充実が場所に入ってから体調を好転させた。

 海老蔵は私生活で伴侶を見つけたが、自身は今年4月末に離婚して、現在はフリーの身。自らのロマンスについて聞かれると「ないよ!」と照れ笑いしながら、記者の頭をはたいた。「あったら言うよ。今は…相撲だけ」。3年ぶりの九州場所制覇へ、気持ちは充実している。【山田大介】