<大相撲九州場所>◇9日目◇23日◇福岡国際センター

 朝青龍(29=高砂)が、1分22秒3の大相撲の末に関脇把瑠都(25=尾上)を掛け投げで下して全勝を守った。相手のつり技を警戒し、立ち合いから右で前みつを引きつつ頭を付けて応戦。「我慢だったな。(把瑠都は)右上手を取ると恐ろしいパワーだから。誰でもつれる」。最後はその右上手をあえて取らせるように仕向け、タイミングよく左足で相手の右足をはね上げる頭脳的な投げを見せた。

 長い取組に、支度部屋に戻ってからも「ゼイ、ハア…」と肩で大きく呼吸。風呂場にも直行せず、珍しく清涼飲料水を要求して一気に飲み干すほど疲弊しきっていた。「(掛け投げは)イチかバチかだな。(右上手を)取られたら苦しいから。(把瑠都は)重いよ。やってみれば分かるよ」と大相撲を振り返った。

 10日目には、負ければ関脇陥落が決まる千代大海戦。かねて「尊敬する存在」と話していたが「明日は明日。関係ない、勝負だから」。引導を渡す決意を示した。