元朝青龍関の引退が、相撲協会に“プチバブル”を生んだ。東京・両国国技館で7日、毎年恒例の日本大相撲トーナメントを開催。観客用に用意された力士弁当8種800個のうち「朝青龍弁当」が、開場わずか約30分で売り切れた。また普段でも1日数個しか売れない「朝青龍フィギュア」も約30個を完売。主催者側によると「チケットの払い戻しもほとんどなかった」。館内には満員御礼のたれ幕が下がるなど“朝青引退バブル”となった。

 国技館サービス担当者は「(引退を発表した)4日から『グッズはいつまで売っているのか?』といった問い合わせが多く寄せられている」と話す。元朝青龍関の引退相撲は今年10月3日が有力視されているが、同担当者は「弁当に関しては、11日の福祉大相撲が最後。グッズは引退相撲まで販売予定だが、増産の予定はなく、在庫がなくなり次第、販売は終了する」という。売り上げの一部は協会を通じて力士にも入るため、泥酔暴行問題で多額の示談金を払ったとされる元朝青龍関にとっては、ありがたい話かもしれない。