引退から5カ月がたち、元横綱朝青龍関(29)は能天気な日々を送っている。書類送検を受け、元朝青龍関の個人マネジャーは引退相撲について「起訴された場合は考えるが、今のところは予定通り」と話した。本人は母国モンゴルへ帰国中。12日はスポーツの祭典「ナーダム」をタミル前夫人似の女性と訪れたところが、日本のテレビで放送された。モンゴル在住の関係者によれば、11日は「大好きな」サッカーのW杯決勝をパブリックビューイングし、朝まで飲み明かしたという。

 ただ、不本意な形で強制引退したせいか、今さらながら相撲への「情熱」が高まっている。夏場所は相撲中継を熱心に観戦。時には勢い余って、取組後のモンゴル出身力士などに電話していたという。ある幕内力士は「『あそこで中に入って…』とか、手さばきを言われました」と明かす。賭博問題で解雇された元大関琴光喜関を心配していたが、最近は周囲に「賭博はダメだ」と語っているという。

 当初は引退報告や後援者への断髪式協力依頼のため、高砂部屋の名古屋場所千秋楽パーティーに出席するはずだった。だがこの日、高砂親方は「相撲界がこういう状況なので、来させません」。18日前後の再来日予定も延期する可能性が出てきた。