無名力士のしこ名が、将来は超有名ブランド米になる!?

 日本相撲協会は9月30日、東京・両国国技館で理事会を行い、「自立・就職支援相談室」を設置することを決めた。引退後の力士の再就職支援は角界の大きな課題。そこで来年1月から東京開催の本場所後の度に、引退の決まった力士や師匠の了承を得た力士を対象に2日間、再就職の相談窓口を設けることになった。相談者に向いている職業も診断される。

 担当する企画会社ウイッシュの担当者は「力士の方は力が強く介護、警備の人気が高い。農家の方から、その力士のしこ名を米や牛のブランドにしたいという声も挙がっている」と話した。農業に従事した力士のしこ名が「コシヒカリ」や「松阪牛」のように引退後に有名になる可能性があるという。同担当者は「細かい点は相撲協会との話し合いになりますが、ちゃんこ料理店と同様、しこ名を使うことはできるのでは。元力士の方はやる気が出ますし、人手不足の農家の方を助けることにもなるはず」と、相乗効果を予測した。【高田文太】