元小結旭鷲山で、現在はモンゴルの国会議員を務めるダヴァー・バトバヤル氏(37)が、モンゴル相撲にも八百長が存在すると、現地のマスコミに語っていたことが19日、分かった。地元紙のインタビューに「我々は八百長の存在を知っているし、理解できる民族。モンゴル相撲に八百長があることは、我々は知っている」と、国民の共通理解であるかのように語った。

 インタビューでは、地元力士に勝った上位力士には「負けてあげればよかったのに」と、ファンから怒りの声が上がることもあると話している。「人情相撲」が文化として定着しているのに対し、同氏は「日本人にとっては、国民をだましていたという論調になるので、今回は大きな事件になっている」と分析。もちろん、自身の現役時代の八百長関与は否定し「今はモンゴル人力士を疑ってはいけない」と、力説していた。