これも八百長余波!?

 大相撲の技量審査場所(5月8日初日)に向けた体重測定が26日、両国国技館内の相撲教習所で行われ、幕内力士のうち約7割が減っていることが判明した。前頭安美錦と栃ノ心の10キロ減を筆頭に、34人中22人が1月の初場所前に比べて減少。増減の平均はマイナス1・7キロとなった。

 八百長問題で3月の春場所が中止となるなど、全体的な稽古不足が、力士の体重にも影響を及ぼしたとみられる。ちなみに初場所前の測定では、昨年11月の九州場所に比べて幕内平均2・3キロ増。41人中23人がプラス体重だった。

 体のあちこちに故障を抱える大関魁皇はこの日、9キロ減の164キロと測定された。「そりゃ落ちるわ。この2カ月間、ほとんど稽古できなかったから。下半身が特に落ちた。こんなに落ちたら不安がある。春場所がなかったから崩れたんだろう」と苦しい胸の内を明かした。行きつけの治療所では「だいぶ体がしぼんだ」と言われたという。

 初場所で166キロあった栃ノ心は、騒動発生後に一時16キロも“激やせ”。数日前の自己測定では155キロまで回復した。この日は156キロだった。「熱が出た時もあったから。これから場所に向けて体重を戻していきたい」と話した。

 一方、八百長メールに名前があった中で、ただ1人「シロ認定」された翔天狼は幕内で最も増えてプラス8キロ(164キロ)。横綱白鵬は1キロ増の154キロだった。【大池和幸】