<大相撲名古屋場所>◇4日目◇13日◇愛知県体育館

 東大関魁皇(38=友綱、本名・古賀博之、福岡県出身)が豊ノ島戦で今場所初白星を挙げ、千代の富士(元横綱、現九重親方)の持つ史上最多記録の通算1045勝に並んだ。

 魁皇は通算勝利数で史上最多に並び、到達できそうな主要記録はほとんど達成した。一方、長く大関を務めたからこその、隠れ記録も多く保持している。

 大関・横綱戦勝利は、大鵬の172勝に次ぐ166勝、同敗戦は高見山の244敗に次ぐ214敗。横綱、大関と対戦する地位に長くいられたことの証明でもある。横綱戦出場は高見山の134回に並んで1位。今場所、白鵬と対戦すれば、単独トップになる。

 優勝者戦勝利は最多の17勝。同敗戦も最多の64敗だが、優勝した力士から一矢報いたことが誰よりも多いのは、勲章の1つ。5月技量審査場所も優勝した白鵬から、千秋楽に白星を挙げた。不名誉な記録としては、銀星配給(大関が平幕に敗戦)も最多112個。苦労しながら、大関を張っていることを物語っている。