大相撲名古屋場所で12場所ぶり2度目の優勝を決めた大関日馬富士(27=伊勢ケ浜)に増量指令が下った。千秋楽から一夜明けた25日、名古屋市内で会見。綱とりがかかる9月の秋場所へ「2連覇したい」と意気込んだ。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「もっと筋肉をつけて体を大きくしなきゃ。そうすればスピードも生きる。140キロくらいかな。筋肉だけで10キロ太るのは大変だけどね」との課題を与えた。

 日馬富士の現在の体重は132キロ。幕内で2番目に軽い。師匠の指示を聞いて「太れば太るほどいい。寝るのも、ご飯を食べることも、すべてトレーニングだと思って頑張る」と意欲的。さらに「お酒を控えたり生活面でも努力したい」と夜遊びの自粛も誓った。

 会見後はモンゴルに帰国。元横綱朝青龍関のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏もかつて訪れた、温泉地ホジルトの施設で古傷を治療する。尊敬する同氏からは優勝後に「おめでとう。さすが俺の弟分だ」と電話で祝福されたという。今回の約1週間の母国滞在中に直接V報告する予定だ。

 この日都内で開かれた横綱審議委員会では、鶴田卓彦委員長(83)が「次で優勝なら綱とりは濃厚。準優勝でも14勝くらいの好成績なら推薦の資格はできる」との考えを示した。