大相撲時津風部屋で07年の名古屋場所前に起きた序ノ口力士斉藤俊さん(当時17、しこ名時太山)の暴行死事件で、最高裁第3小法廷(寺田逸郎裁判長)は30日までに、傷害致死罪に問われた元時津風親方の山本順一被告(61)の上告を棄却する決定をした。懲役5年とした2審判決が確定する。1、2審の判決はいずれも、死亡直前のぶつかりげいこを制裁目的の違法な暴行だったと判断し、死亡との因果関係も認定。「犯行を主導しており、共に暴行を加えた兄弟子らに比べて責任は重い」と指摘した。同じく傷害致死罪に問われた兄弟子3人は08年12月、名古屋地裁でそれぞれ執行猶予5年が付いた懲役3年~2年6月の判決を受け、控訴せず確定している。