<大相撲九州場所>◇10日目◇22日◇福岡国際センター

 横綱白鵬(26=宮城野)は鶴竜に何もさせず、対戦成績を20連勝とした。同一取組の初顔合わせからの連勝記録としては11位タイ。相手が左手でまわしを取りに来たところに右を差し、かいなを返す万全の内容で一気に寄り切った。白鵬は「相手は左のまわしを狙ってきていたからね」と冷静に分析した。戦前まで19連勝中だったが、対策に油断はなかったことが万全の内容につながった。

 理想としているのは相撲の神様と呼ばれた双葉山の「後の先」。「今日はばっちりだった。『こうだろうな』ということを感じつつある」。この日は琴奨菊が敗れ全勝は横綱のみ。「今度は引っ張る立場なので引っ張りたい」と言う。今日11日目は、昨年の九州場所から2勝3敗の稀勢の里との対戦だ。「どうなるか分からん。お互いにいい相撲を取りたい」と口元を引き締めた。