大相撲九州場所で21回目の優勝を飾った横綱白鵬(26=宮城野)が、新大関となる稀勢の里にエールを送った。28日、5連覇した九州場所の一夜明け会見の場で「礼儀正しいし、いい力士。大関のさらにその上があるから」とエールを送った。日曜夜は、NHKのスポーツ番組の中で対面。「2ケタ勝利を求められる地位だから頑張って欲しい」と声をかけた。11日目に対戦した時には「勝っていいのだろうか」と葛藤があったと明かした。心優しき横綱らしい発言だが「横綱としての力を見せつけるのが彼のため」と全力で倒した。さらには「もう少し(性格的に)柔らかくなって、懐が深くなれば」と笑った。横綱自身の九州場所については「5年連続で勝てて験がいいと思った」と振り返ったが、全勝優勝を逃したことには「難しいと改めて思った」と話した。12年への抱負は「まだ終わったばかりで考えていない」としたが、貴乃花親方に並ぶ22回目の優勝、さらには単独トップとなる9度目の全勝優勝を目指す。